2018年10月12日金曜日

立派な生き様

がん免疫療法薬オプジーボを生んだ本庶特別教授がノーベル賞を授賞し、世間は「がんは治る時代になった!」と絶賛の嵐です。

高度進行直腸がんの患者Aさんは三度に渡る大手術と厳しい化学療法の甲斐もなく、2年前に治癒不能のがん再発が判明しました。
担当医の私は、延命効果が期待でき身体的負担が少ない分子標的薬をお勧めしたところ、「日本のため、もう余分な医療費を使いたくないです。」と笑顔で拒否。

先々月、家族に見守られ自宅で静かに息を引き取りました。立派な生き様だと感銘を受けました。